もっと仕事ができれば、もっと成果を上げれば、出世して給料が上がって、今より良い生活が待っている!…そう思っていた時期が僕にもありました。

どころか、それを固く信じて命を賭けていた時期もありました。

その甲斐あって出世もしたんですが、一向に想像していたようにはならず、それどころかどんどんやることが増えて割に合わなくなってくる。

頑張ってるし成果も上げているはずなのに、なんで一向に楽にならないのか?

 

仕事ができる人は飛ばされやすい

 

売上に関与しているポストの人はよくわかると思いますが、例えば今の部署で業績を上げたとします。

すると評価をされて昇給…するかもしれませんが、他店舗展開しているような会社だと異動の辞令が出たりします。

実績を上げられる人だと証明したことで、皮肉にも実績の低い現場の立て直しを命じられるのです。

ようやく体制が整ってきたと思ったのもつかの間、またボロボロの現場に回されて、立て直しという名のマイナススタートを強いられます。

 

レアパターンとして、新規事業の立ち上げコースもありますね。

何も無いところから作っていくゼロスタート。

マイナスよりはマシだし、新しいことをやる楽しさも味わえるかもしれませんが、激務が約束されています。

結果、一生懸命業績を上げた見返りは、僅かな昇給とよりキツイ現場での新業務、ということになります。

 

育てた人は引き抜かれる

 

マネジメントに携わっている人は経験があると思いますが、急務は自分の分身を育てることです。

穴があいたポストはマネージャー(自分)が埋めなければならず、残業や休日出勤が増えます。これキツイですよね。

休日にかかってくる仕事の電話、完全にラーメンモードで店に行ったら定休日でしたーってのと同じくらいテンション下がる。

いや、もっと下がるか。

 

分身が育つと自分が居ない間もある程度業務が回るようになるので、自分の負担が減り、残業や休日出勤を減らせます。

これが体感でわかっているので一生懸命採用や教育をするのですが、ようやく一人前になったかな、と思ったら今度はその部下が「できる人」にクラスチェンジしたことで人員不足の現場に飛ばされたり、他の現場のマネージャーに昇格したりして、また穴が空きます。

ふぁっく。

 

育てた人は他の現場で新たな利益を生み出すのですが、不思議なことに育てた上司がその人を育成したことに対して評価されるのは極めて稀です。

人を育てたことで恩恵を受けるのは、育てた上司ではなく会社なのです。

人を育てたことの見返りは、自分の現場の戦力ダウンだけ、ということも珍しくありません。

ふぁっく。

2回言ったよ!

 

基本給が上がらない

 

会社というのは経費との戦いです。

経費の大半は人件費です。

基本給を昇給させるということは、会社の固定費が増えることを意味していて、できればあまりやりたくないものです。

というか、何としても避けたいです。

 

従って、成果に対する恩給はボーナスという名のワンタイムキャッシュで済ませるのがベターです。

会社としては一時的な出費にはなりますが、固定費は増えません。

更にこのワンタイムキャッシュはその本人が売り上げた業績から払い出せば良いだけです。

 

わぉ!お手軽!ってアホか。

 

転職しても解決にはならない

 

よっぽど忠誠心の高い人でない限り、自分が損な役回りをさせられていることに気付き、今の会社が嫌になります。

辞めたくなります。

 

そうなると次に考えるのは転職となりがちですが、残念ながら転職ではこのスパイラルから抜け出すことは不可能です。

その会社でマネージャーにまでなったということは、その会社にそれなりの期間在籍して素晴らしい成果を上げたか、更に長期間その会社に居ただけで何故か昇格している場合がほとんどだと思います。

 

この状態で転職しようとすると、どうしても似通った職種にしか就けません。

これは日本の社会構造、転職市場に原因があって、あなたが悪いわけじゃありません。

ある程度年齢も行っているはずなので、これまでに培ったマネジメントスキルを活かし、所謂即戦力としての活躍を期待されるのが常です。

今の仕事が嫌だから別の職種に転職したいと思うのが自然ですが、キャリアチェンジはこれまで積み上げてきたものを白紙に戻す行為で、あなたの人材価値はまっさら0に戻ります。

 

同じ未経験を採用するなら、よりポテンシャルの高い、若い人材を採用した方が良いのは誰から見ても明らかです。

世知辛いけどそういうもんで、キャリアチェンジは極めて困難です。

 

転職した場合の2つの末路

 

1つは、転職前と近い業務内容の職種に就き、1〜3年程度でまた負のスパイラルに再びハマり、また転職したくなる。

もう1つは、ベンチャー企業にキャリアチェンジで転職するも、また転職したくなる。

 

30過ぎてるけど未経験者でも良いよ、と採用してくれるのは、人材確保に悩むマイナー企業だけです。

ベンチャーの特色として、分業化が進んでいないので何でも屋になっちゃうんですよね。

こうなると、今まで磨いてきたスキルが全然活かせなくて悶々としたり、転職前より激務になって残業や休日出勤地獄にハマります。

または、あまりの環境の変化に適応しきれず、やっぱりまた転職したくなります。

どっちに転んでも、転職では逃げられません。

 

解決策は3つ

 

もうおわかりだと思いますが、今ある不満は会社の問題ではなく職種の性質による問題なので、転職では解決しないということです。

なので、変えるべきは働く会社ではなく、ワークスタイルです。

 

1.自営業にクラスチェンジ

長時間労働や激務なのに給与がそれに見合っていない、という不満を解消したければ、自営業をすることです。

他の記事でも書いた気がしますが、従業員は結局のところ時間給です。

休めば1日分給料が引かれるし、遅刻や早退をすれば時間給で引かれる時点で、これは時給です。

これがいくら後進を育成しても昇給しない理由のひとつでもあります。

 

一方自営業は、会社が受ける恩恵を全て自分自身で受け取ることができます。

やったらやった分だけ。扱うサービスが繁盛することが条件にはなりますが、努力に見合った収入が得られる可能性は高いでしょう。

その代り、収入が増えるにつれて激務になっていくので、長時間労働や激務の度合いは激しく悪化することになります。

勤務時間を減らしたいのならば解決策は2つ。

 

2.目立たない人材になる

給料は増えませんが、キツイ現場に飛ばされることもなければ、人材を育成する負担も少なくて済みます。

空いた穴は上司が埋めてくれるんじゃないですかね(適当)。

仕事の負担は減りますが、安月給でもいいよ、という人以外はあんまりオススメしません。

 

3.どっちもイヤ
勤務時間は減らしたいし、安月給も嫌だ、でも自営業は怖い、という意識低い系のワガママ野郎は、僕のような感じにキャリアチェンジするのが良いんじゃないですかね。

勤務時間どころか、出勤という概念すら無いですからね。

そのくせサラリーマンよりずっと稼ぎが良いとか、今までの苦行はなんだったんだと割と本気で思います。

 

要するに、働き方を変えなければ仕事ができる人の負のスパイラルからは抜け出せない、ということです。

 

なんでこんなことを知ってるかって?

全部僕自身が経験してきたことだからでーす。うへへ。

笑えない、ちっとも笑えないよ!

 

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