僕「貯金300万、遊ばせておくのもったいないから、いい投資先無い?」

I氏「その300万を、いつまでに、いくらにしたいの?」

僕「・・・いや、そうじゃなくて、浮いてる300万を」

I氏「いや、だからいつまでに、いくらにしたいの?」

 

この会話をしたのは2011年のこと。

I氏の言っていることの真意がわからず、会話が成立しませんでした。

冒頭の会話でも言っていますが、せっかくある300万円を、ただ銀行に置いておいても何にもならないという程度の知識はありました。

だからこそ投資対象が無いかを相談したんですが、あなたはこの会話のどこに問題があったかわかりますか?

投資初心者の多くが、この時の僕と同じ勘違いをしています。

 

大事なのは「投資する」ことじゃなく「逆算」だった

 

実は冒頭の会話にもう答えが書いてあるんですが、僕は300万円の「使い道」のことを言っていて、I氏は「目標値」のことを言っています。

これが会話が成り立たなかった理由です。

旅行にたとえて言い換えると、こんな感じ。

 

僕「貯金300万、遊ばせておくのもったいないから、いい投資先無い?」
僕「予算30万円で旅行に行きたいんだけど、乗り物は何がいい?」


I氏「その30万を、いつまでに、いくらにしたいの?」
I氏「その30万で、いつ、どこに行きたいの?」

僕「・・・いや、そうじゃなくて、浮いてる300万を」
僕「・・・いや、だから30万で乗れる乗り物を」

 

 

バカ丸出しですね、僕。

 

これじゃ会話は成立しませんよね。

旅行の話ならすぐ間違いに気付くんですが、投資の話となると同じくらいズレていることに全く気付かなかったりします。

当時は(コイツもったいぶりやがって・・・!)とか思ってましたが、こうして見るとI氏の反応は至極真っ当です。

旅行であれば、何に乗るかは行き先によって変わります。

投資であれば、何に投資するかは、どのくらいの期間でどのくらい増やしたいかによって、投資対象は変わるということです。

 

利率とは?

 

これがわかったとしても、次に足止めをくらうのが利率の問題です。

※ちなみに、「投機」では利率の概念自体あまり重要視されないので、
 あくまでこの話は「投資」に限った話です。
 混同しないように気をつけてくださいね。

 

●りりつ ってなに?

●1年で3倍くらいにはしたいかなー。

●ここは固く1年で10%くらいで!

 

こんな感じならそもそも投資なんかやっちゃダメです。

資産をガンガン溶かして、「やっぱり真面目に働くのが一番」とかいう意味不明な自己完結をして、早々に退場するのは目に見えています。

そうならないためにはどうしたらいいか?

ここでもう一度、冒頭のI氏の質問を見てみましょう。

 

I氏「その300万を、いつまでに、いくらにしたいの?

 

この質問には「利率」を理解していないと答えられません。

「利率」をググるとこんな風に書いてあります。

 

利率(年利率)とは、毎年受け取る利子の額面金額に対する割合のことです。 表面利率ともいいます。 債券の利率は、発行するときの金利水準や発行体の信用力等に応じて決められます。

 

微妙に何言ってるかわかりませんね。

多くの人がイメージしているのは「年利率」というものです。

 

「元本(元々あったお金)が1年経つと何%増えるのか」

 

たとえば、年利率5%というのは、

 

「●元本100万円が1年経つと105万円に増える」

 

ということを意味しています。

「金利」という言葉もありますが、これは「利子」とほぼ同じ意味です。

ちょっとややこしいですね。

 

 

 

みずほ銀行の金利のページです。

ここには、普通預金金利 0.001%と書いてあって、これが年利率です。

さっきと同じように言い換えると、

 

●銀行に預金した100万円が1年経つと100万10円に増える

 

ということになります。

概念としてはわかってもらえたと思いますがそんなことよりも

 

控えめに言ってもウ○コです。

 

増え方がね。

1000万預金してたとしても、1年かかって引き出し手数料1回分にもならないので、金利をもらうはずが銀行を利用しているだけで預金は減ることになります。

どう考えてもウンコです。

厳密には利子という収益が出ているので、全く出し入れせずにいればこれも投資の一種なんですが、この利率じゃそんな風に思えませんよね。

 

冒頭にあった、

せっかくある300万円を、ただ銀行に置いておいても何にもならない

 

というのはこういう意味です。

僕は銀行が嫌いなので、力いっぱい脱線しましたが、

 

●1年で3倍くらいにはしたいかなー。 → 年利率300%

 

これがどのくらいスットンキョーなことを言ってるのか、今度はよくわかりますよね。

 

じゃあ利率の目安は?

 

利率の概念はわかりましたね。

じゃあ運用目標としてどのくらいの利率を設定するのが妥当か?

これがわかって、ようやくI氏の質問に答えることができます。

おおよその目安としてこんな感じです。

 

●銀行金利(普通預金) 年利率0.001%

●不動産投資      年利率7〜10%

●国債         年利率0.05〜0.15%

 

人によってはピンとこないかもしれませんが、よく耳にするものを3つ挙げてみました。

こう見ると一見不動産がダントツで高利率のように見えますが、それはちょっと早合点です。

不動産投資の7〜10%とは、

 

●満室状態で、

●家賃滞納が全くなく、

●リフォーム費用もかからずに、

●しかも高立地で利益率が高い場合

 

などの条件が付きます。

ようするに、めちゃくちゃ条件が揃った場合でこのくらいと思ってください。

また、維持するためにはクレームなどの入居者対応や、家賃滞納督促、退去者のリフォーム精算バトルなど、とんでもなく手間のかかる作業が発生します。

こういうめんどくさい作業を不動産会社に管理委託する方法もありますが、その場合は家賃収入から手数料を支払って、利率は更に下がります。

さらにさらに、マンション経営の場合はキャッシュで建てることはほとんど無く、億単位の借り入れをして家賃収入で返済していく場合がほとんどで、元本をペイするのは満室状態で20年くらいかかるのが一般的です。

 

・・・気が遠くなってきましたか?

 

不動産投資をディスってるわけではなく、投資対象によって様々な条件が付くので、単純に見た目の数字だけでは語れない、判断できないことがたくさんあるよ、という一例でした。

数字以外にもさまざまな要素を複合的に検討した上で、実際に投資するかどうかを判断する必要があるんです。

 

余談ですが、仮想通貨バブルでは1日で50%とか100%とかの幅で値動きしていたので、通常の投資の概念では考えられないような利益が出ることがあって、運良く億り人と呼ばれる人が出現した、ということです。

もちろん、50%〜100%は値上がりだけではなく、値下がりも含んでいますけどね。

 

まとめ:逆算・利率・投資対象

 

投資や資産運用を検討するにあたっては、

 

✕ 投資対象を選ぶ

○ 目標値を設定

 →目標値から逆算して利率をかけ合わせて

 →条件に合った投資対象を選ぶ

 

ということを覚えておきましょう。

 

 

3+

“投資で重要なことは「何に投資するか」じゃなかった” への4件のフィードバック

  1. 大体明確に答えられる人ってのはいないですよね。預貯金より増やしたいですか?老後(アーリーリタイヤ含む)にどれくらい毎月欲しいですか?とかの更に質問になりますかね。

    0
  2. いないですね。
    質問されてはじめて考えるのもまた、いいキッカケだと思います。
    これからもよろしくね!

    0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA