投資に関して受ける相談で、

「(投資対象)ってぶっちゃけどうですか!?」

「何に投資したらいいですか?」

というものが多いんですが、いやいやいや、ちょま、待って待って。

どうもこうも、それがどうかの前にツッコミどころありすぎるわ。

 

というケースが本当に多いので、投資に興味がある人、やってみようと思っている人に向けて、投資を始めるその前に、投資の特徴や属性についてお話します。

特に、そもそも投資が安定的な利益が出ると勘違いしている人、その上で投資を給料の足しにしよう、さらには投資で会社員を辞めようと思っている人は要注意です。

 

ひとつ結論をお伝えしておくと、投資だけで生活し続けることは、億を超える資金があってもほぼ不可能です。

そういう一攫千金博打系みたいなものではなくて、今の収入や生活にプラスアルファしてくれるもの、出費を抑え、収入を増やしてくれるものという、より賢く生きるためのサポーターのようなものと捉えてもらえたら。

その理由についてもお話しします。

 

投資の定義

 

「投資」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

株、FX、不動産、仮想通貨、ぱっと思いつくところでこういうものをイメージするんじゃないでしょうか?

一言で「投資」といっても、投機、短期投資、長期投資、インカムゲイン、キャピタルゲインなど、その範囲は結構広いものです。

これに、時間の投資や労力の投資、健康への投資なんかも含めると、かなり広範囲になって、人それぞれ思い浮かべることが変わってきてしまうので、まずはここでいう「投資」が何を指すかを統一しておきましょう。

 

ここでは金融商品の売買全般を投資と定義して、話を続けます。

 

 

ゴールはどこ?

 

そもそもその投資に、何を期待しているんでしょうか?

厳しいようですが、「ちょっとでも増えたらいいな〜」みたいなスタンスで安易にやると、まず間違いなく減ります。

これは初心者のころ、僕も実際に経験したことです。

 

出口戦略のない投資は確実に資産を減らします。

一時的に増えたとしても、それはたまたまラッキーだっただけで、長期的に利益を出すのは不可能です。

「利小損大」という言葉がありますが、ちょっと増えたら利確、大きく減ったら塩漬けか大幅なロスカットをすることになり、トータル大きくマイナスです。

 

・利益を何に使いたいのか?

・いくらを、いつまでに、いくらにしたいのか?

・その案件でそれは可能なのか?

 

たとえば「投資で生活費を稼いで会社員を辞めたい」という人が、10万円で株式投資を始めようとしていたら、絶対無理なので僕は無理だと言います。

あなたの友達が「自転車でハワイに行きたい」と言っていたらなんて言いますか?

「いや、無理だよおちつけ。」ってなりますよね。

 

現在地とゴールがあって初めて、その間を結ぶ手段を検討・評価できます。

基本的には利益は利率を元に考えますが、一般的にこの利率がどのくらいなのかがわかると、自分が得たい収入にどれほどの大金が必要なのかわかると思います。

この辺のことを掘り下げた記事があるので、合わせて読んでみてください。

関連記事>>>投資で重要なのは「何に投資するか」じゃなかった

 

また、利小損大を防ぐために最低限理解しておくべきこともまとめています。

関連記事>>>収入を分散させることが「複業」、精神のゆとりが生まれるよ

関連記事>>>オススメの投資を実践しても全く利益が出ない理由

 

リスクはあって当たり前

 

わかりきっていることだと思いますが、投資には当然リスクが伴います。

「ローリスク・ローリターン」「ハイリスク・ハイリターン」が普通です。

リスクとリターンはトレードオフの関係にあります。

少なくてもいいから堅実にいこうと思えば利益は少なくなり、一攫千金のようなことを望むのであれば投じたお金が跡形もなく消し飛ぶか、ひどい時は0を貫通してマイナスまで食い込むことまであります。

 

●ローリスク・ローリターン
たとえば銀行金利。
雀の涙ほどしか増えませんが、銀行が潰れるリスクはそこまで高くない。

●ハイリスク・ハイリターン
たとえば株式投資やFXなどの信用取引(=レバレッジ取引)。
損失が証拠金(=元本)を下回れば追加証拠金(=追証)、払えなければマイナス。

 

なんでこんなわかりきったことをわざわざ言うのかというと、ローリスク・ハイリターンを望んでいる人が多いから。

残念ながらそんなうまい話はありません。

 

この性質があるから、投資は余剰資金でやることが鉄則とされています。

最悪、なくなっても困らないお金でやれ、ということですね。

間違っても投資で借金を返そうなんてバカなことは考えないことです。

そのメンタルではハイリスク・ハイリターンなものにしか興味が持てず、傷口を広げるだけです。

借金がある時点で、まだ投資をする段階にありません。

投資するお金があるならまず返済にあてて、まずはスタートラインに立ちましょう。

 

 

いつ利益が出るかわからない

 

これも実際にやっている人じゃないとわからない部分ですが、投資の利益が給料みたいに入ってくると思っていないでしょうか?

もしそう思っているとしたら、それは大きな勘違いです。

あなたがお金を必要としたときに収入が見込めるようなものではありません。

 

わかりやすい例として、株式投資や仮想通貨など、市場から安いときに買って高くなったら売って利益を得る(=キャピタルゲイン)ようなものを想像してみてください。

あなたの好きなタイミングで値段は上がるでしょうか?

そうではないですよね。

 

また、狙った値段まで上がる保証もどこにもありません。

僕が保有しているもので一番利益が大きいものは、購入から5年間(2018年現在)保有し続けているものがありますが、当然この5年間は1円のお金にもなっていません。

 

【実例公開】いつ終わるかわからない

 

これは、予期せぬことで案件そのものが消滅することが多々ある、ということです。

歴史の長い市場とかでもない限り、こんなことは日常茶飯事です。

これは実例を見てもらった方がわかりやすいと思うので、僕が経験した案件終了事例の一部を紹介しましょう。

これまでに話してきた性質についてもリアルに感じ取ってもらえると思います。

 

▶東南アジア某国のゴールド案件
費用:約130万円
損失:約60万円と、その後得られるはずだった利益すべて

某国の王族から金を買い、費用の一部を現地で運用、毎月2万円弱の利益。
現地に渡航する必要があり、現地で王族と食事もした。
そもそも王族が仕切っている案件は安全だろうと投資したが、1年も絶たずに会社が倒産。

新規サービス案件
費用:約100万円
損失:約100万円

新規サービスの事業投資。オンラインバンクを開設し、売上の一部を受け取るもの。
サービスが軌道に乗らず、回収不能。

▶某メジャーコイン(仮想通貨)マイニング案件
費用:約75万円
損失:約40万円

東南アジア某国に設置されたマイニングマシンを保有。
毎月メジャーコインをマイニング、2年後にマシンを売却して売却益も得られる。
投資半年経っても想定していた収益が出ず、後日運営会社社長による横領が発覚。
マイニングされたコインは横領され、マシンは損耗、マイニング環境も変わってしまい、回収不能。

▶新規仮想通貨案件
費用:約350万円
損失:元本は利益で回収済み

今では珍しくなくなった、新規仮想通貨を上場前の安いうちに買いませんか案件。
付帯サービスも充実していたが、MLM形式で販売した結果、販売員が誇大広告などで問題になり訴訟。
法整備により同社のコインが上場不能に陥り、コインに値段が付かない事態に。
現在訴訟中。

 

ほんの一部ですが、投資しようと決めたときには想定していなかったトラブル、単純にそれが一般市場に浸透しなかったなど、様々な理由で案件はいきなり飛びます。

投資したお金が回収できてから飛ぶ分にはまだいいんですが、回収できないままに飛んでしまうと当然赤字です。

もちろん飛んでる案件ばかりではないし、日頃から分散投資をしているので、僕はトータルで利益が出ているという状態です。

何十もの案件に携わって感じることは、「安定なんて程遠い」ということです。

 

利益が出る案件は「常に」断定できない

 

もちろん、投資を実行する前に情報収集はしますし、その情報を元に利益が出ると判断したので実際に投資をしています。

例外なく情報収集をして、利益が出なかったり飛ぶ可能性が高いものは極力除外しても、先ほどの事例のようなことはよくあります。

 

市場の売買ではある程度の手法が確立されていますが、それでもその手法をマスターしたからといって必ず利益が出る、というわけではありません。

また、先ほどの事例を見てもらうとわかるように、手法とかの問題ではないような案件も多く存在します。

 

いつも案件があるとは限らない

 

そもそもの話ですが、いつでも案件があるとは限りません。

投資できるお金があるのに、投資するに値する案件がない時期というのも結構あります。

これは、株式市場などでも同様で、自分が資金的に余裕があるタイミングと、投資したいと思える銘柄があるタイミングは必ずしも一致しません。

こういうときにじっとしてられず、とにかく何かに投資してしまう人は、遅かれ早かれ余剰資金が尽きて強制退場となります。

 

案件の有無はコントロールできない。

これも収入源として安定しない大きな理由の1つです。

 

僕が安易に投資対象の具体的な話をしないワケ

 

僕にとってはリスクしかない

 

これが最大にして唯一の理由です。

お金を貸す行為に似ていますねw

教えた相手の資産が増えたからといって、僕には1円の得にもなりません。

逆に資産が減ったとき、案件が飛んだとき、逆恨みされるリスクしかありません。

過去に教えていたこともあったんですが、自己責任でと言いながらも投資ルールを破って損失を出してしまう人がいて。

 

また、どの案件が飛ぶかなんて予測はつかず、そんなリスキーなものを誰かに勧めても責任を取り切れないし、その人のお財布事情は僕にはわかりません。

余剰資金でと言っても生活費を使い込んだり、撤退のタイミングを指示しても守らずに資産を吹き飛ばしたり、それこそ自己責任なんですが・・・

 

それでも、投資は人生に影響するほど大切な考え方、スキルだし、ちゃんとやれば確かに生活水準の底上げになったり、可能性や選択肢を広げてくれるものです。

金融商品の売買に限らず、投資の考え方はお金を稼ぐばかりでなく、様々な場面であなたのお金が出ていく量を減らし、入ってくる量を増やしてくれます。

 

投資の基本については発売中のDVDでも詳しく話しています。

飲み会1回分くらいで投資脳の基本が身につく内容なので、こちらも活用してみてください。

関連>>>キャリアプランと投資脳

 

投資はあくまでセカンド以降の収入とすべし

 

ということで、投資を収入の大黒柱とするには、安定感に欠けると言わざるを得ません。

安定的に利益が出るかどうかではなく、定期収入になりづらい、という意味で捉えてもらえればと思います。

 

が。

 

だから投資はダメだとかそういう話じゃありません。

適した目的に、適した投資を活用することが大事、ということです。

 

余剰資金も銀行に入れておくだけでは増えるどころか減ってしまいますが、それが少しでも運用できるようになってくると、自分が働いているとき、目を離しているとき、忘れているときにも利益を運んでくれます。

絶対に身につけておいて損はないので、ぜひとも身につけて賢い生き方の糧にしてもらえたらと思います。

 

 

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